小学生の子どもがいると勉強に対してもっとやる気を出してほしいと思い、色々な取り組みをしている家庭も多いでしょう。
しかし子どもが勉強のやる気を出してくれることはあまりなく、「具体的に何をすれば子どもの勉強に対するやる気が出るの?」「ゲームばかりしていて勉強に興味を持たない…。」などといった疑問や不満が出てきますよね。
そこで今回この記事では、
- 小学生が勉強のやる気が出ない原因
- 子どものやる気を高める方法
- 自宅学習の習慣をつけるには?
などを詳しく紹介・解説していきます。
勉強への考え方や接し方は小学生のうちに大部分が決まってしまうため、中学・高校でも勉強でつまづかないように、ぜひこの記事を最後までチェックしてこれからの家庭教育に役立ててみてくださいね。
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小学生の子供に勉強をやる気になって欲しい…
小学生の子どもがいると、
「家ではいつもゲームやスマホで遊んでばかり…もっと勉強をしてほしい!」
「テストの点数が下がってきているけど、本人は気にしてないみたい…」
などと、子どもの勉強に対するやる気についての悩みを抱えている場面も多いですよね。
また親ばかりが勉強に対する熱意を持っていて、子どもがその熱意に応えてくれないとイライラしてしまう場面もあるかもしれません。
しかし そもそも勉強が好きな子どもは少なく、周りの家庭でも同じような悩みを抱えていることが多いんです。
そのため、子どもに勉強のやる気がなくてもあまり責めずに、「こういうものなんだ」と考えることで、改善や対策が考えやすくなりますよ。
また、「子どもの勉強のやる気が出ないのは親である自分の力量不足だ」などと自分を責めすぎることも行動すべてがネガティブな方向に向きやすくなるため、できるだけ前向きな考え方を続けることも大事です。
勉強のやる気がない小学生に当てはまる3つの原因と対策法
勉強のやる気を出す方法をご紹介する前に、まずは小学生が勉強のやる気が出ない理由とその対策について詳しく見ていきましょう。
やる気が出ない原因を知ることで、一人ひとりに合わせた改善方法が見つけやすくなるため、ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
勉強のやる気が出ない小学生に当てはまる主な3つの原因としては、
- 勉強よりも好きなことがある
- 勉強が楽しくない
- 宿題がわからない
といったことが挙げられるんです。
先生
① 勉強よりも好きなことがある
これは小学生が勉強のやる気が出ないときの一番の多い原因であり、一番やっかいな原因でもあります。
仮に勉強よりもゲームが好きな子どもがいたとすると、「勉強しなきゃいけないけどゲームがしたいなぁ」→「とりあえずゲームをして、勉強は後回しにしよう!」という考え方になるのは簡単に想像できますよね。
そのため、子どものなかでの優先順位が決まってしまうことで勉強のやる気が出にくくなるんです。
しかし勉強のほかに好きなことがあるのは悪いことではなく、何かに熱中できることはメリットも多いため、好きなことを強制的にやめさせることができないのがこの原因のやっかいなところでもあります。
解決策:家庭内ルールの見直しが必要
この原因の解決策としては、「家庭内のルールを見直すこと」が効果的です。
というのも小学生のうちは決められたルールがあると、それにしっかりと則って行動する傾向にあるため。
そのため、あらかじめ家庭内でルールを決めておくと自主的に勉強に取り組みやすくなりますよ。
先ほど挙げたゲームが好きな子どもがいる家庭での例としては、
- 宿題を終わらせたら1時間ゲームを自由にやってOK
- 勉強30分するごとにゲーム30分やってOK
などのルールを決めることで、勉強をしつつ子どもが好きなことも継続させてあげられます。
② 勉強が楽しくない
これは勉強での成功体験や褒められた経験が少ない子どもによくある原因です。
勉強に楽しさを感じる場面としては、
- 難しい問題に正解したとき
- 親や先生に褒められたとき
- テストで目標の点数をとったとき
などがありますよね。
しかし以上のような場面を経験していない子どもの場合は、勉強に対して楽しさを感じられず、やる気も出なくなっていくんです。
解決策:勉強の楽しさを教えることが必要
この原因の解決策としては、「勉強の楽しさを教えてあげること」が効果的です。
というのも、勉強が楽しくないと感じる子どもは無気力状態になっているケースが多く、勉強を自発的にやりたくなる理由が必要であるため。
そのため、勉強の楽しさを教えてあげるために、
- こまめに褒める(〇分勉強した、テストで〇点取った など)
- ギリギリ超えられそうなハードルの問題を解かせる
- 先生から褒められたコメントなどを一緒に読み、喜びを共有する
などを意識してやっていくと、だんだんと勉強の楽しさを理解して自主的に勉強のやる気が出てくるでしょう。
③ 宿題がわからない
これは単純に学校の授業についていけていない子どもによくある原因です。
宿題が分からないということは、学校での授業の内容を理解していないということですよね。
そのため宿題が分からないと、「問題が解けなくてストレスがたまる」→「ストレスがたまること(勉強)をしたくない」という考え方になって勉強のやる気がなくなっていくんです。
また一度学校の勉強に遅れてしまうと、ずっと遅れたままで進んでしまうため、子どもが学校の授業についていけていないならば、できるだけ早く気づいてあげることが重要ですよ。
解決策:塾や通信教育を使った補講が必要
この原因の解決策としては、「塾や通信教育での補講を受けること」が効果的です。
というのも、学校の授業についていけていない場合はすぐにその状況を改善する必要があり、過去の学習内容を振り返ることが大事になため。
塾や通信教育では過去の学習内容からでも、個人に合わせた苦手なジャンルや教科を集中的に勉強し直すことができるので、遅れを取り戻しやすいんです。
また、遅れを取り戻したら学校のテストでも問題を解けるようになり、勉強の楽しさに気づきやすくなるので、この対応は早ければ早いほど親子ともに負担が少ないですよ。
子供のやる気を引き出す2種類の動機付け
人間の「やる気」は、動機(モチベーション)に紐づいているというのは何となく想像できますよね。
しかし子どもに勉強のやる気を出させるために動機付けをしようと思っても、なかなか簡単にはできません。
それもそのはず、心理学の観点からすると動機付けには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2種類があり、その両方の動機付けを組み合わせることで初めて効果的な動機付けとなるため、知識がない状態で子どものモチベーションを高めることは難しいんです。
そこでこの章では、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」について、全く知識がない方でも分かるように噛み砕いて解説していくので、子どもの勉強に対するモチベーションをコントロールしたい方はぜひ参考にしてみてください。
外発的動機付け
まず最初に「外発的動機付け」について。
外発的動機付けとは、
- テストの点数を親から褒められる → 褒められたから次のテストも頑張ろう
- 宿題をやらずに先生から怒られる → 怒られないように宿題をしよう
- 1時間勉強して親からご褒美をもらう → ご褒美をもらえたから次も1時間勉強しよう
などのように、自分以外からの働きかけからモチベーションへの変化を与えることです。
また、報酬を与えるなど動機付けの方法が分かりやすいことから、勉強に対して興味や関心があまりない子どもへのモチベーションアップに効果的といわれていますよ。
しかし外発的動機付けは、やる気が続く期間が長続きしなかったり、自主性や創造性の発達を妨げる可能性もあることは注意ポイントとして覚えておきましょう。
内発的動機付け
次に「内発的動機付け」について。
内発的動機付けとは、
- 勉強自体に対する興味や関心がある → もっと勉強してさらに詳しく(得意に)なろう
といったように、ご褒美や怒られないためではなく、自分の内面の意識や感情からの働きかけでモチベーションへの変化を与えることです。
自分自身の内側からくる動機のため、高い集中力を保ったまま行動ができたり、継続的にモチベーションを保ち続けやすいといったメリットがありますよ。
なお内発的動機付けは、モチベーションがつくられる前提として「対象(勉強)に強い興味や関心を持っている」という条件が必要になるため、動機付けの明確な方法が分かりにくいといったことが挙げられます。
以上のように、外発的動機付けと内発的動機付けは正反対のモチベーションへのアプローチといえますが、外発的動機付けをしていく中で子どもの内発的動機付けが成功することもあるので、どちらか一方を目的とした動機付けではなく、両方を刺激するような接し方や行動が必要といえるでしょう。
子供のやる気を高める6つの方法
前章では動機付けに関して詳しく説明しましたが、「動機付けの種類や違いは分かったけど、具体的にどんなことをすれば子どものやる気につながるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこでこの章では、子どものやる気を高める6つの方法をご紹介していくので、動機付けのやり方に困っている方はぜひ参考にしてみてください。
それではさっそく一つずつ順番に解説していきますよ。
目標を立てること
まず1つ目の方法は、「目標を立てること」です。
というのも、小学生などの勉強にあまり慣れていない子どもの場合は、「勉強をしなさい」と言われても、
- 何の目的で勉強をするのか
- 何分やればいいのか
- ドリルや教科書のどこまでやればいいのか
など、自分でゴールを設定することが難しいんです。
そのため、親があらかじめ目標となるゴールを設定してあげることで、その目標を達成するために行動しやすくなり勉強の習慣が身につくようになりますよ。
小さな成功体験を褒めること
次に2つ目の方法は、「小さな成功体験を褒めること」です。
子どもに限らず誰でも、自分がやったことを褒められるとうれしい気持ちになりますよね。
小学生などの小さい子どもはそれがとくに顕著であり、
- 初めて30分以上勉強した
- 家で勉強した箇所がテストで正解した
- 帰ってきてすぐに宿題を終わらせた
など、勉強に関するささいなことでも褒めてあげることで、子どもはやる気を出して次回以降も頑張ってくれますよ。
得意科目を伸ばすこと
次に3つ目の方法は、「得意教科を伸ばすこと」です。
”得意教科を伸ばす”と聞くと、「苦手教科の克服はしなくていいの?」と思ってしまいますが、もちろん全教科を頑張れるのであればそれがベストではありますが、小学生にはなかなか負担が大きいことでもあります。
そのため、まずは「この1教科なら誰にも負けない!」といったように集中して得意教科を伸ばしてあげることがおすすめなんです。
また一つの教科が得意になって自信がついてくると、「他の教科も頑張ってみようかな」と勉強全体のモチベーションアップにつながることも大きなメリットといえるでしょう。
親も一緒に勉強すること
次に4つ目の方法は、「親も一緒に勉強すること」です。
というのも勉強自体に慣れていない子どもは、そもそも勉強の仕方が分からなかったり、問題につまづいた時の上手な対処法がわからないケースが多いんです。
そのため子どもが勉強をするときは親も同時に勉強することで、
- わからない部分があったらすぐに質問できる
- 親の勉強のやり方を見て学ぶことができる
- サボりづらい環境をつくることができる
などのように、子どもが勉強しやすくなる多くのメリットがありますよ。
時にはご褒美を用意すること
次に5つ目の方法は、「時にはご褒美を用意すること」です。
これまで勉強をあまりしてこなかった子どもは、一度やる気を出しても継続することが難しいです。
そのため、そのような子どもに毎日勉強させるためには、
- 10日間勉強を続ければ欲しいものを買ってあげる
- 1週間のうちに合計10時間勉強すれば、ゲームを自由にやっていい日を設ける
などのように、たまにご褒美を用意してあげることで継続的な勉強のやる気につながりますよ。
しかし毎日のようにご褒美を用意してしまうと、ありがたみが減って勉強をしなくなることもあるので、あくまでも”時には”を意識することがポイントです。
楽しく勉強すること
最後に6つ目の方法は、「楽しく勉強すること」です。
人間は誰でもそうですが、楽しくないことを続けることは苦痛ですよね。
とくに子どもにとっては楽しくないことを続ける意味を理解することも難しいので、勉強自体を楽しませることが効果的といえます。
そのため、
- 通信教育のタブレット教材を使ってゲーム性の高い勉強をする
- 学習アプリを活用して手軽に楽しめる学習をする
- 英会話教室などで勉強とコミュニケーションの楽しさを味わう
などの工夫をしながら楽しい学習を継続させることで、自主的に勉強を始めるようになるでしょう。
勉強習慣を身につける3つの方法
前章では子どものやる気を出させる方法をご紹介しましたが、せっかくやる気が出たならそれを継続してほしいですよね。
そこでここでは、自宅で勉強をする習慣を身につける3つの方法をご紹介していきます。
勉強習慣がつくことで、やる気の有無にかかわらず勉強をするようになるので、お子さんの将来のためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは詳しく見ていきましょう。
毎日少しずつ勉強すること
まず1つ目の方法は、「毎日少しずつ勉強すること」です。
というのも、「勉強のやる気が出た日に2時間勉強して次の日に1分も勉強しない」のと「やる気がなくても毎日30分勉強する」のとでは、後者の方が圧倒的にギャンブル性が少なく安定して学習できるため。(もちろんやる気がある時に長時間勉強するのは良いことです。)
そうして毎日少しずつ勉強する癖をつけていくと徐々に習慣化していき、勉強しない日があると自分のルーティーンが崩れることに違和感を感じてくるので、自分から勉強をしたくなるんです。
また、学習時間の目安としては「学年×10分」の時間を毎日勉強に充てるのがおすすめですよ。
なお小学生の勉強時間についてもっと知りたい方は、別記事「小学生の勉強時間は目安何分?平均時間と効果的な勉強法」で詳しくご紹介しているので、こちらもぜひチェックしてください。
学習計画表を作ること
次に2つ目の方法は、「学習計画表を作ること」です。
学習計画表とは、
- 〇月△日までに□までの範囲を勉強する
- 今日は理科を1時間勉強する
のように、毎日/毎週/毎月の勉強の予定をまとめたもので、計画の通りに勉強することで自然と学習習慣がついていくんです。
学習計画表を作るうえでのポイントとしては、計画通りに進まなかったことを見越してあらかじめ調整日を入れるようにすると、学習計画表が上手く機能しやすいですよ。
また学習計画表をつくれるようになるとスケジュール管理能力も身につくため、将来的に役立つことも大きなメリットといえるでしょう。
【参考記事】学習計画表テンプレート無料配布中
家庭内ルールを作ること
最後に3つ目の方法は、「家庭内ルールを作ること」です。
記事上部でもお伝えしましたが、小学生などの小さい子どもはルールがあると行動をしやすくなるため、
- 毎日30分は勉強するようにする
- 夕飯の前には宿題を終わらせるようにする
- ゲームをするなら宿題+αの勉強をしてから
などのようにルールを作ってあげると勉強の習慣が身につきやすくなりますよ。
また家庭内ルールがあることで、親子間での勉強に対する考え方が整いやすくなるので、勉強関係での説教や喧嘩が少なくなることも期待できます。
まとめ
今回は小学生の勉強に対するやる気の引き出し方について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、小学生が勉強のやる気が出ない原因と子どものやる気を高める方法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇小学生が勉強のやる気が出ない3つの原因
- 勉強よりも好きなことがある
- 勉強が楽しくない
- 宿題がわからない
◇子どものやる気を高める6つの方法
- 目標を立てること
- 小さな成功体験を褒めること
- 得意科目を伸ばすこと
- 親も一緒に勉強すること
- 時にはご褒美を用意すること
- 楽しく勉強すること
先生
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