小学生のお子さんがいる家庭では、小学生のうちに英検の受験を考えることもあると思いますが、いざ申し込むとなると、
「そもそも小学生に英検って必要なの?」
「何級から受けてどんな対策をすればいいの?」
などといったようにさまざまな疑問が出てきて、受験の申し込みに踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、
- 小学生が英検を受けるメリット
- 何級から受けるべきなのか
- 英検対策におすすめの勉強法
などを、英検初心者の方に向けて丁寧に紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで英検について詳しくなり、小学生のうちに将来ずっと役立つ英語力を身につけましょう!
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︎ 小学生から英検は必要?受験メリット&勉強法まとめ |
▷ 英検5級の小学生合格率&おすすめ勉強法 |
▷ 英検4級の小学生合格率&おすすめ勉強法 |
▷ 英検3級の小学生合格率&おすすめ勉強法 |
小学生に英検は必要なのか?
英検を受けるかどうか迷っている方は、「小学生のうちは英語が必要になる場面がないし、中学受験をするとしても家で英語を勉強すればいいから、英検を受けるのは中学生になってからでもいいかなぁ」などと、小学生に英検が必要なのか疑問に思うことがありますよね。
先に結論からお伝えすると、「小学生に英検は必須ではないですが、受験するのがおすすめ」です。
そこでこの章では、小学生と英検の関係性について詳しくご紹介していくので、英検を受けるか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
それではさっそく見ていきましょう。
そもそも英検とは
まずは、そもそも英検とは何なのか解説していきます。
英検とは、正式名称である「実用英語技能検定」を略した呼び方であり、年に3回試験が実施される国内最大規模の英語検定試験のこと。
英検は7つの級に分けられており、難易度が低い方から5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級といったように難易度が分かれていますよ。
また英検の目的としては、英語4技能と呼ばれる「聞く」、「読む」、「書く」、「話す」といった能力を測定することによって、社会で求められる実用英語力を高めることが目的であるとされています。
そのためグローバル化が急速に進む日本では、ビジネスシーンだけでなく日常的に英語を使う社会に対してスムーズに適応するためにこのような試験が効果的だといえるでしょう。
小学生の英検受験者は増えている
次に、小学生の英検受験者数の推移を見ていきましょう。
英検公式が発表しているデータによると、2015年の小学生以下の英検志願者数が「356,774人」である一方で、2018年にはその数が「414,502人」といったように、短い期間で英検志願者数が大幅に増えてきているんです。
その理由としては、先ほど触れたように日本のグローバル化が進んでいることのほかにも、「2020年から小学生の英語教育必修化」が大きく影響していると考えられます。
小学生のお子さんがいる方はすでに知っている方も多いと思いますが、2020年度からは小学校3~6年生を対象に英語教育が本格化しており、その目的としては、
- 外国語に慣れ親しむこと
- 外国語でのコミュニケーション能力の向上
- 中学校の英語授業へのスムーズな移行
などが挙げられます。
そのため、学校の授業についていきやすくなるように小学生のうちから英検を受験する小学生以下の人数が急速に増えているんです。
小学生の英検受験はおすすめ!
以上2つで解説してきたように、英検は将来役に立つ英語力が身につくだけでなく、小学校で必修化した英語授業についていくためにも、小学生のうちから英検を受験するのがおすすめであるといえます。
また英検は年に3回実施されることから、一度失敗してもすぐにやり直しやすいので、お子さんに成功体験を経験させる手段としてもおすすめですよ。
次の章では、英検を小学生が受験するメリットをさらに詳しくご紹介していくので、ぜひ続けてチェックしてみてくださいね。
小学生から英検受験する3つのメリット
前章では、”学校の授業についていくために小学生でも英検を受験するのがおすすめ”とお伝えしましたが、「学校の授業についていくだけなら家で復習すればいいし、ほかに具体的なメリットって何かあるの?」などと思う方もいるかもしれません。
そこでここでは、小学生から英検受験をする3つのメリットをご紹介していきますよ。
ご紹介する3つはどれも小学生ならではのメリットなので、ぜひこの機会にメリットをしって英検受験に踏み切るきっかけにしてみてください。
それでは順番に詳しく解説していきます。
中学受験に有利になる
まず1つ目のメリットは、「中学受験に有利になる」こと。
というのも、小学校の英語教育が本格化している影響もあり、私立中学の入試科目に英語を追加している学校が多くなってきているため。
そのため小学生のうちに英検受験をしておくと、中学受験の勉強として英語に取り組み始めるときにはすでに基礎的な英語力が身についていることから、受験勉強の負担が減り、その結果受験が有利になることが期待できるんです。
また学校によっては、
- 英検〇級以上で学科試験免除
- 英検〇級以上で点数加算または判定優遇
といったように、英検の資格を持っていること自体が受験に有利に働く場合もあるため、中学受験を考えている方はとくに小学生のうちに英検を受験しておくと良いでしょう。
中学英語を先取りできる
次に2つ目のメリットは、「中学英語を先取りできる」こと。
というのも英検の難易度は低いものでも中学レベルであり、小学生のうちに英検の勉強をしておくことが中学英語の予習となるため。
またそれと同様に、小学校3~6年生を対象に英語を必修化した狙いの一つでもある、「中学英語へのスムーズな移行」をより簡単におこなうことができますよ。
それに加え、中学校に入学してから英語の授業やテストでつまづいてしまうと英語自体が嫌いになってしまうおそれもあり、そこから苦手解消をするのが難しいため、小学生のうちに英検に合格しておくと英語へのポジティブなイメージを与えられることも英検を受ける大きなメリットといえるでしょう。
英語に対する自信がつく
最後に3つ目のメリットは、「英語に対する自信がつく」こと。
子どものうちは成功体験が少なく、勉強に対して自信を持てない子も大勢いますよね。
しかし小学生のうちに「英検に合格した」という成功体験があると、
- さらに英語を勉強しようとする
- 他の教科の勉強のモチベーションアップにつながる
- チャレンジ精神が身につく
といったように英語に対する自信がつき、その自信が他のことにも良い影響を与えるんです。
自分が努力して何かを達成することを小さいうちに覚えておくと、これから待っている高校受験や大学受験など、さまざまな場面で役立つことが期待できますよ。
小学生の英検受験は何級からが良い?
この記事を読んでいる方のほとんどは小学生のお子さんに英検受験をさせようと考えてると思いますが、英検について具体的に考えた時に「小学生は何級から受験すればいいんだろう?」と気になることもあると思います。
そこでこの章では、小学生の英検受験におすすめの級とその理由をくわしく解説していきますよ。
お子さんに適切な級を知ることで、失敗するリスクが減って受験者本人への負担が軽減するので、ぜひこの機会に覚えてみてください。
まずは英検5級から
先に結論からお伝えすると、「小学生は英検5級から受けるのがおすすめ」です。
というのも小学生の場合は受験や検定試験そのものに慣れてないことも多く、まずは5級から挑戦して検定試験に慣れていくことが大事なため。
またそのほかにも、小学生が5級から受験するのがおすすめの理由としては大きく2つあり、
- チャレンジしやすい難易度
- 小学生の合格率が高い
といったことが挙げられます。
ここからはその理由について詳しく解説していきますよ。
英検5級は「中学初級程度」の難易度
級 | 難易度 | 出題目安 |
英検5級 | 中学初級程度 | 英語を習い始めた方の最初の目標。家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。スピーキングテストも受験可能です。 |
データ引用:英検公式HP
英検公式ホームページで公開されている情報によると、英検5級の難易度は「中学初級程度」とされているため、小学生でも勉強をすれば合格できるレベルに到達しやすいんです。
英検5級は、小学生の初めての英検へのチャレンジに最適である級だといえるでしょう。
また5級の問題では、シチュエーションや題材として「家庭」や「学校」、「スポーツ」などのように身近なジャンルが採用されているので、問題を解く際に小学生でもイメージしやすい特徴があることも5級をおすすめする理由の一つですよ。
小学生の合格率も「83.2%」と高い
小学生 | 志願者 | 合格者数 | 合格率 |
英検5級 | 23,631 | 19,666 | 83.2% |
英検4級 | 13,042 | 7,888 | 60.5% |
英検3級 | 5,205 | 2,924 | 56.2% |
英検を受けるとなると、小学生の合格率が気になる方も多いでしょう。
公開されている中で最新のデータである2015年の情報を見てみると、小学生の志願者数が23,631人、合格者数が19,666人であるため、小学生の英検5級の合格率は「83.2%」という結果になります。
そのため、小学生であっても英検5級は多くの志願者が合格しているので、英語を学ぶ楽しさや達成感を感じさせやすいこともうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
このように、小学生でもチャレンジしやすく合格率も高いことから、初めての英検は5級からスタートするのがおすすめなんです。
小学生の英検5級の勉強方法と合格率|問題集や対策ドリルまとめ英検受験の勉強方法
この記事ではこれまで、小学生が英検を受ける理由やメリットなどをお伝えしてきましたが、「じゃあ合格するためには具体的にどんな勉強をすればいいの?」とお困りの方も少なくないと思います。
そこでこの章では、小学生の英検対策におすすめの勉強方法を3つご紹介していきます。
今回ご紹介する方法はどれも違った特徴があるので、目的やお子さんの性格に合わせて最適な勉強法を選んでみてくださいね。
① 英検対策ドリルを使う
英検対策ドリルとは、その名の通り英検合格を目指すことに特化している問題集であり、
- 5級編や4級編などの級別
- 文法やリスニングなどの課題別
といったように目的に合わせて細かく対策できるドリルが多いです。
そのためピンポイントの苦手克服にも効果的であり、試験直前の追い込みなどにも有用だといえるでしょう。
具体的におすすめのドリルとしては、
などが英検対策に効果的であり、口コミ評価も高いですよ。
② 英検対応の通信教育を使う
英検対応の通信教育では通常の通信教育で受けられる英語の学習のほかに、英検対策に特化した教材や授業を受けることができるので、ドリルなどを自発的に勉強するのが苦手な場合にはとくに効果的ですよ。
またおすすめの通信教育としては、5級~2級までの対策には、「スマイルゼミ 英語プレミアム」がおすすめです。
というのも、スマイルゼミ 英語プレミアムには、
- イラストが多かったり文字が大きいことで、小学生でも飽きずに勉強できる
- 弱点強化や対策講座など、オーダーメイドの試験対策が受けられる
- 5級~3級のコースには問題文と解答分にすべて振り仮名が付いており、一人でも英検対策ができる
といったように、小学生でも英検対策の勉強がしやすい特徴が多くあるため。
なお小学生で受験することはほとんどないと思いますが、準1級以上を目指している方には英検公式から提供されている通信講座がおすすめなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
③ 英検対策の塾に通う
学習塾で英検対策ができるイメージはあまりないと思いますが、実は英語に特化した塾では英検対策をおこなっている場合があるんです。
塾での英検対策の特徴としては、
- 添削やアドバイスをその場で受けられるので、スムーズな苦手克服がしやすい
- 自分の学習進捗を管理されることが多く、サボりづらい環境で勉強ができる
- 学習計画を立てる必要がなく、英語4技能をバランスよく鍛えられる
といった特徴があり、学習プランや勉強方法をプロに任せたい方におすすめの勉強方法といえます。
また、実用的な英語能力や英語でのコミュニケーション能力向上ために英検を取得したい方は、学習塾ではなく英検対策コースのある英会話教室に通うことで英検取得後も楽しく英語を学びやすいですよ。
ただし注意点として、ドリルや通信教育に比べると塾や英会話教室は料金が高くなりがちなので、料金と学習効果を見比べて上手に活用してみてください。
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今回この記事では小学生の英検について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、小学生から英検を受験するメリットと、英検受験に効果的な勉強法をまとめます。
◇小学生から英検を受験するメリット
- 中学受験に有利になる
- 中学英語を先取りできる
- 英語に対する自信がつく
◇英検受験の勉強法3選
- 英検対策ドリルを使う
- 英検対応の通信教育を使う
- 英検対策の塾に通う
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